COSMERIA 対談

COSMERIAを前例のないサービスに育てた
2人の共同創業者

出会いからサイトのEC展開に至るまで、そして迎えた“新しい局面”とは?

学生時代にアメリカへ留学し、社会に出てからはwebマーケティングの世界で一途に情熱を傾けてきた山岸 ロハンさんと鎌形 諭さん。そんな境遇も考え方も似た2人が意気投合して始めたのが、アジアに特化した化粧品の口コミサイト「COSMERIA」です。この2月には同サイトを運営する「株式会社プラネティア」(以降、プラネティア)が“ある局面”を迎えたと聞き、お話を伺ってきました。

大阪のお好み焼き屋で感じた直観が、現実に

取材記者(以降、記者)まずはお2人が出会ったきっかけや、「COSMERIA」を始めるに至った経緯などをお聞かせください。

山岸 ロハン(創業者であり、初代代表。以降、山岸)Googleで働いていた鎌形さんとは、以前から私が代表を務める「株式会社インフォキュービック・ジャパン」(以降、インフォキュービック)が全国各地で主催するセミナーで講師をしてもらったりすることが多く、色んな話をしていたんです。その中で、彼が「日本のモノを海外に出していく」という意識が強いとは感じていました。でも、あくまで代理店とお客さんという関係でした。

鎌形 諭(共同創業者。以降、鎌形)海外のwebマーケティング事情などについてよく語り合いましたよね(笑)。それであれは確か、大阪のお好み焼き屋さんで、「Googleの仕事以外にも何かやっているの?」と聞かれた時、「中国の友達と一緒に中国向けのブログをやっているんですよ」と話して。

山岸そう、個人で中国向けにモノを売っていると聞いて、「近い将来、一緒に仕事をすることになるだろう」と直観したんですよ。その頃はすでに「COSMERIA」の構想があって、ひたすら1人で企画を練っていた時期で。その後、西新宿のイタリアンレストランで食事をする機会があって、構想を話して「一緒にやろうか」と話したら、一つ返事で「ハイ」と。一緒にやろうと決めてから、細かいことを決めていったんです。

記者即答ですか! すごいですね。

鎌形山岸さんに声掛けしていただいた時、本当に自然と、直観的に「やろう」と思えたんです。

山岸私はビジネスって、タイミングや直観って大切だと思っていて。実は「インフォキュービック」のアメリカ本社の立ち上げの時も、私が上司に「会社を作りたい」と声をかけたのですが、その上司も「やろう」と即答してくれたんですよ。それで「あ、今回も同じ展開だ」って(笑)。

2人は、お互いのバランスを補い合うビジネスパートナー

記者自然な流れで会社を立ち上げたというお2人ですが、お互い、パートナーについてどんな人柄だと感じていますか?

山岸鎌形さんは、一言で表すと「バランスが良い」んです。視野が広くて、素直さもありますし。ビジネスでバランスが良いというのはとても大切で、営業や技術だけをひたすらやって凄いスキルを持っている人はたくさんいると思うのですが、素直さがないとそのうち、受け入れられないことが出て来るものです。でも彼は素直さを持っているので、それがない。だから仕事を任せていてとても安心できるんです。

鎌形私も、仕事にはバランスが大事だと思っていまして。友達と中国向けのブログをやっていた時もそうですが、自分1人ではシステム構築、営業、マーケティングのバランスが欠けていたんです。でも「山岸さんとなら、自分がいることでバランスが取れる。“面白いコト”を大きくしていける」と感じました。それが一緒に仕事をしようと決めた大きな理由ですね。

記者お2人はお互いに直観を信じ、またバランスを補い合えると感じたからビジネスのパートナーになったんですね。

鎌形そうですね。それに経験のバランスも良いかなと。私は会社員としての経験しかありませんが、山岸さんには経営の経験があります。それにインフォキュービックにはバックアップしてくれる経験豊富な役員や社員がたくさんいるので、そこに自分が入れば色んなことを学べると感じたんです。そして自分は、学んだ分をテクニックの面でお返ししていけると思っています。

「COSMERIA」は、2人の経験が作り上げた事業

記者そうして2016年、いよいよ「COSMERIA」の事業がスタートしました。“アジアに特化した化粧品の口コミ”という前例のないプラットフォームのアイデアは、どのようにして生まれたのでしょうか。

山岸「COSMERIA」の構想は、ある日唐突にひらめいたわけではありません。webマーケティングの本場・アメリカで仕事をしていた私の経験や、Googleで企業の海外展開の支援をしていた鎌形さんの経験を背景に、徐々に形にしてきたものです。

鎌形「COSMERIA」に寄せられる口コミは、アジアの化粧品好き・日本好き・ファッション好きな女性モニターたちの生の声なんです。日本の化粧品はアジアではとても人気が高いのですが、個々のブランドは認知度が低いためになかなか売上につながっていなかったりして、とてももったいない。でも「COSMERIA」の口コミがあることで商品の信頼性が高まります。

山岸「COSMERIA」は日本の化粧品に特化していますし、3万人を超える女性モニターは全員が日本の化粧品のファン。このピンポイントな属性こそ「COSMERIA」の強みと言えるでしょう。

記者確かに。私も女性なので分かるのですが、とてもオシャレなプロフィール写真のアジア女性からの口コミが多くて、読んでいる方も商品が気になってくるんですよね。

山岸そうですね。ただし、化粧品に特化してはいますが、化粧品ありきではないんです。「日本の良い物、知られていないものを世界に広げていこう」というビジョンを大前提に、化粧品という“商品”とインターネットという“手段”があっただけで。

鎌形それに、弊社はまだ若いベンチャーなので、大企業にはないフットワークの軽さがあり、「これは良い!」と思ったことはすぐに実現していける環境なんです。口コミという枠に縛られず、良いと感じたものをどんどん取り入れて……、サイトのEC化もそのひとつです。

半年後の展開が想像できないから面白い

記者「COSMERIA」の事業は、まだ始まってから1年余りですがとても拡大していますよね。昨年(2017年)12月からは「COSMERIA」のサイト内で商品を買えるようになったので、これからますますアジアで「COSMERIA」の注目度が高まりそうです! ここまでの展開は公開当初から織り込み済みだったのでしょうか。

鎌形実は私たちも、半年前には想像できなかった展開なんです(笑)。口コミサイトとして始まって、約半年後には台湾などの現地で店頭販売できるようになり、今ではご存じの通り、ECもスタートしています。ほかにも、インターンの若い女性が発想した化粧品のレビューのライブ配信をするなど、その場に応じて新しいことをやっていたら事業が広がっていた、と言う感じで。ですが、考え方の根本はもちろん変わっていません。

山岸例えるならアメーバのように広がっている感じですね。今後の展開も、良い意味で予測ができない。それって面白くないですか(笑)。

鎌形そう、ちょっと平坦なコースを進んだと思ったら、次にはもの凄いスピードでカーブを走り抜ける。ずっとドキドキ・ワクワクしっぱなしのジェットコースターのよう(笑)。

記者“中の人”が展開を予測できないなんて、コワイような面白いような(笑)。ますます目が離せませんね。

「ハイタッチ」で、代表交代!

記者サイトを運営する「プラネティア」は、どんな社内体制なんですか?

山岸今は私たち2人が役員で、ほかのスタッフはアウトソーシングしています。ちなみにこの2月から、代表が鎌形さんになりました。宜しくねー。

鎌形そうなんですよ。仕事の内容は今までと変わらないんですけどねー。

記者えっ、お2人とも、そんな平然と……。聞き逃すところでしたよ(笑)。

山岸もともと私は「プラネティア」のお客さんとはほとんど会っていないですし、代表を交代しても仕事には携わって行きます。でも人を採用するときなどは、鎌形さんに任せていこうと考えていたりして。

鎌形私としては、体制が変わってもバランスを取ったまま事業を進めていけると思っています。ですから、代表になるのも正直、自然に受け入れられたというか、嬉しかったですね。

記者企業の代表が交代するときって、普通はもっと緊張感があるものでは……。ハイタッチで代表を交代する会社なんて、初めて見ました(笑)。

山岸そうですか? 会社が成長していく中で役割が変わったというだけですよ。 実は私、生涯で社長を6人作りたいと思っていて。関連会社の「インフォキュービック」の「キュービック」って6つの面じゃないですか。そのひとつひとつに社長、みたいな。

記者鎌形さんは、その記念すべき1人目なんですね。

今後は、より事業をドライブさせていく時期

記者それでは、新しく「プラネティア」の代表取締役に就任された鎌形さんから読者の皆さんに向けて、改めて所信表明をお願いします!

鎌形「COSMERIA」がスタートして1年余り。今後はより事業をドライブさせていく時期だと考えています。もちろん企業理念はこれまでと変わらず、日本企業が世界で働ける場所を作ること。今後どんなに大きなサービスを新しく作っても、「海外の人たちが、どの国からでも日本発の良いモノを買える環境を作り上げたい」という大きな概念から外れることはありません。
まずはすでに使ってくださっているすべてのお客様に「使って良かった」と思っていただけるサービスにしていくことが最大のミッション。また今はコスメ&アジアに絞っていますが、コスメ以外の商品や、新規で展開していく国はその後に決めて行きたいですね。 そしてゆくゆくは、同じ思いを持つ仲間と一緒に「COSMERIA」の目指す世界を作り上げていきたいと思っています。私と山岸さんのような出会いがあればいいですね。
ベンチャーであることの強みを最大限に活かして、これからも面白いサービスを展開していくつもりです。ご期待ください!

山岸 ロハン
株式会社インフォキュービック・ジャパン 代表取締役。
1974年生まれ。趣味はピアノ。留学のため渡米しMinnesota State University, Mankatoを卒業。1998年より米国にて検索エンジンマーケティングに従事。世界中に検索エンジンマーケティングのプロフェッショナルネットワークを構築。2002年米国にてInfo Cubic LLCを設立。多言語のwebマーケティングに関する情報発信を続けており国内外で多数のセミナー講演を行っている。

鎌形 諭
株式会社プラネティア 代表取締役。
米国インディアナ大学卒業後、楽天株式会社に入社。Rakuten Global Marketで日本企業の越境ECを支援。その後Google株式会社で企業のマーケティング・海外展開をweb広告の面からサポート。2016年、COSMERIAを立ち上げ、化粧品に特化した海外展開事業を開始。人生のミッションは日本の企業がより世界で戦える環境を作る事。好きなものはお酒。